オランダのポップ・グループからのイチャモンによりCAUGHT IN THE ACTからGUILD OF AGESへと改名を余儀なくされるも、メロディ愛好家からは一貫して根強い支持を取り付けるコロラド州デンバー出身の6人組が、ほぼ20年近い沈黙期間を経て'16年に発表した復活作。通算3作目(CITA時代も含めると5作目)。今回は盟友ボビー・バースの手は借りず、バンドのセルフ・プロデュース体制でレコーディングが行われいます。 重厚に絡み合うツインGにドラマティックな曲展開等、作を重ねる毎にHM路線への傾倒を顕著にしていった彼らですが、本作においてはヘヴィ・メタリックなエッジのみならず、大陸産のバンドならではの爽快感溢れるメロディにコーラス・ワーク、ピアノ(ショパンの“月光”調)イントロに導かれてスタートする序曲①と、厳かにアルバムEDを締め括るアウトロ⑫で本編をサンドイッチするというCITA時代の名盤『HEAT OF EMOTION』を思い起こさせる構成等、初期作と近作のエッセンスがバランス良く盛り込まれており、まさしく復活作に相応しいこれまでの総決算的内容に仕上がっています。 まぁ、それにしてはアルバム後半の息切れが気にならなくもないのですが、個人的には①~⑥の素晴らしさだけでアルバム購入代金の元は十分に回収出来ましたよ。特に物悲しいピアノのイントロでグッと掴まれ、ダニー・マルティネスのブランクをまるで感じさせない熱唱が胸焦がす劇的な⑤は、このバンドが持つポテンシャルの高さがしかと刻まれた名曲です。 それだけに、これ以降活動状況が全然伝わって来ないことが心配なんで、ぼちぼち新作をリリースしてくれたりすると嬉しいなぁと。待っとります。
①KUNI - VICTORY OF DREAMS 何がどうって事は無いインストナンバーなのかも知れないが 単身渡米してなんの確証もない中でレコーディングにまでこぎ着けた レフティモンスター我らがクニ このインストナンバーを聴くと彼の苦難の道のりを垣間見る スリル溢れるインストナンバーだ
②Al Di Meola - Race with the Devil on Spanish Highway RIOTがカヴァーした事でも有名なアルディ・メオラのインストナンバー 彼らしい知的な側面とスリル溢れる予測不能な展開に息を呑みます ジャンルを問わず多くのギタリストに影響を与えた不世出の天才です 久しぶりに聴きましたがやっぱり興奮させますね