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今週のアルバム10選
失恋船長 (2025-05-12 05:01:13)
『悪魔に魂を売った男達LOUDNESS』
①TUNDER IN THE EAST
渡米後第一発目のアルバム
予想通り洗練されたモノになった
今作から初めて聴いたのはLIKE HELL
あのギターソロにぶっ飛んだ
憧れのタッピングだったもんなぁ
全体的にブライトになったが初心者には喜ばれる仕様
初期の根暗な英国サウンドと手を切った
②SOLDIER OF THE FORTUNE
マイク・ヴェセーラと作った衝撃の第一作
なんたって二井原実脱退ですからね
オブセッションからだもんなぁ
しかし音楽性は素晴らしい高崎晃としては
当時最高峰のギターテクニックを駆使して正統派サウンドを構築
山下昌良の良く動くベースとハイテクニックを厭らしく聴かせない樋口宗孝の玄人好みなプレイ
しかしアメリカではファンクブーム到来
LOUDNESSは真逆の方向に全ベットしてしまった
たらればを言っても仕方がないがせめて前作がこれだったらね
運も実力のうちとはこの事だ
③TERROR~剥離~
LOUDNESSがBLACK SABBATHを意識してアルバムを作ると話題に
なぜこのタイミングなのかなのだが
初期の頃は少なからず影響を及ぼしていた
ファンからは速い曲が少ないともの凄く評判が悪いのだが
個人的には速い曲はあるし多い少ないで評価は下がらない
おそらくそういう聴き方をする人は
スローナンバーはスキップして分かりやすい曲ばかり聴いているのだろう
音楽を聴き続けると速いだけの曲ほどつまらないものはない
今聴いても挑戦的であくなき探究心を持つベテランのチャレンジー精神に胸打たれる
でも時代を意識したのは間違いないけどね
再評価されるべき一枚だ
これがダメなら山田雅樹時代もダメだろう
④8186LIVE
この世で一番聴いたライブアルバムだ
全盛期の彼らのノリノリのパワフルなステージを体感出来る
二井原実先輩の声も若々しい
SPEEDのエンディング長すぎるって
でも大好物の大好きなアルバムだ
山下昌良のベースソロも大好き
樋口宗孝のドラムもえげつない
思い出が詰まっている
青春時代だよ
高崎晃のギターにノックアウトした
オープニングナンバーのLOUDNESSを聞く度にタイムスリップするよ
⑤EARLY SINGLES
シングルカットされた曲を集めた裏ベスト
外国のグループサウンズみたいな曲をカヴァーしたGERALDINE
あの曲はいかにもシングルだがLOUDNESSしている魅力はキープされていた
ロードレーサーや蜃気楼も貴重だが
個人的にはオーディン 光子帆船スターライトに提供した3曲が聞けること
らしくないが愛して止まないODINやノリの良いGOTTA FIGHT
クールなインストナンバーFLASH OUTの異なるタイプの3曲は必聴である
⑥SHADOWS OF WAR
リアルタイムで新作として迎えたのは今作
それだけに思い入れが強い
今聴いても表題曲のオープニングナンバーは大好きだ
最高密度のギターテクニックを詰め込んでいる
このプログレタッチのドラマこそラウドネスである
やり切ったシングル向けのLET IT GOも迷いがない
⑦HURRICANE EYES
明らかに歌い方を変えた二井原実先輩の逞しさ
そしてテクニカルな演奏を聴きやすさを追求するバンドサウンド
パワーバラード調の曲を3曲入れたのはMTVを意識した戦略
しかし思うようなサポートを得られず
アメリカでは発売された事を知らないファンもいたという悲劇
SNS時代の今ならば考えられない事象だ
渡米後の代表作になるような質実剛健とした作風
ごっついヘヴィで高度なテクニックを詰め込んだ改心の力作
そして聴かせる曲も作った
THIS LONELY HEARTのPVは凄く好きでよく見た
たしかに勘違いアジアだが演奏シーンと砂漠で蜃気楼はカッコいいよ
アレスの嘆きをリメイク
映画のサントラに使われる予定だったが契約の関係でなくなった
その代わりにCINDERELLAが選ばれヒットすることになる
これもまた運も実力のうち
⑧激剣霊化
LOUDNESSのアルバムから最も影響を受けたのは今作
とにかく聴いた
ギターヒーロー高崎晃に衝撃を受けた
プレスラッシュと言える高速ナンバーのESPERを早い段階でやったのも凄いセンス
個性剥き出しのジャパニーズメタル
これぞ謹製ジャパニーズメタル
英国サウンドを上手くジャパニーズスタイルに転換している
高崎晃のプレイに耳を奪われるが
山下昌良と樋口宗孝は相当な難易度を決めまくっている
凄いよ
もの凄く素晴らしいのである
J-POPにうつつを抜かす暇などイチミリもありません
必死複アカはみてられん
⑨EVE TO DAWN
原点回帰詐欺を繰り返してきたバンド
ようやく本当の意味での原点回帰を意識させた
山下昌良と鈴木政行の曲もあったりと多様性も見せてくれた
ハイテクニックを嫌味無く詰め込み聴かせる事にも成功
この意欲に満ちあふれた作風は往年のファンをも巻き込むだけの魅力がある
バイオスフィアとかで離れたファンも帰ってこられるだろう
⑩THE BIRTHDAY EVE
日本のハードシーンにおいて記念碑的なアルバム
それまでも紫やBOWWOWなどもいたがメタルという点では
今作を起源にしてもよいだろう
問答無用のデビュー作
これが20歳そこそこの若者が作ったサウンドなのか?
当時の日本でヘヴィメタルをプロデュース出来る人材がどこにあったのか?
そう考えるとこの完成度に驚かされる
完成されたプレイとインプロヴィゼーションを織り交ぜた技巧に優れたサウンド
天才は最初から出来るんだなぁ
二井原実先輩の個性が推進力になったのは間違いない
→同意